「マンション」か「一戸建て」か・・・答えは出ています
奈良県で感動と幸せの注文住宅の家づくりをしています。
各地で、快適な家を建築させていただけることに感謝をしています。
ところで、マンションか一戸建てかの論争がありますが、
関東など、地価の高いエリアはマンションにならざるを得ないことになりますが、
幸い、奈良県には多くの土地があり、一戸建てが多くの方々に建築していただけます。
平成25年に国土交通省から、この件に関して2つの報告書が公表されました。
1つめは、「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」
要は、老朽マンションの耐用年数の延伸や、将来の建替えの関することで、
マンションを建て続ける先の問題に対する考察になります。
縦軸が建物の価値、横軸が年数になります。
この国の考えは、価値が下がる途中で、更新工事をして、価値を補うことです。
なんと84年まで描いています。
35歳で新築マンションを買った人が119歳になるまでです。
これは理論上のことですが、実際はこうはなりません。
マンションの寿命はハードだけでなく、人の寿命も要素になります。
実際は、孫の育つ70歳には、子供に譲るか、売るかになると思いますが、
築35年のマンションはどうなってるでしょうか。
<1>マンションの大規模修繕工事。
<2>マンションの建替え。
<3>売って、退去。
<4>そのまま・・・子供が戻らないで。
一番可能性の高いのは、3か4でしょうか。
1の修繕工事は、老人になった方々が大きなお金をかけて改修工事をする総意が
まとまるとは考えにくいです。
エレベータの改修も、とても高額です。
2の建替えは、住民皆様の権利や希望の調整が難しく、なかなか決まらない。
その上、法改正で、ほとんどは建てられる戸数が減ることになる。
したがって、3の売って退去の可能性。
しかし、これも、いずれ、1,2のお金の問題を引き継ぐことになりますので、なかなか
買い手が見つからない。
4のそのまま子供が帰って来ない。
この4の可能性が高いと考えられます。
若い時は、行動力がありますので、1,2、3も検討できますが、70歳となりますと、
環境が変わることに対応できず、抵抗があります。
関東や大阪の都心部では、地価から、マンションが当面の住宅取得の方法ですが、
このマンション問題は国内どこにいても、解決が出来ない大きな社会問題になります。
2つめの報告書は、
「マンション政策の現状と課題」
今後、築40年超のマンションのストックが増加し、
20年後は現在の4.5倍になります。
さらに大型化して、個人の管理組合程度では解体工事はできません、費用も膨大です。
幸い、奈良県は地価が比較的低く、土地も広いので、無理にマンションを買うのでは
なく、土地付き一戸建て住宅が、常識的な解決策になります。
総額は2000万円台から5000万円台まで、ご予算次第で企画ができます。
一戸建て住宅は、築20年でほぼ価値は0円になりますが、土地は子供に譲れる資産で
建替えも、家族だけで決められ
解体費は150~350万円程度です(マンションと異なり)。