国の基準を超える家〈第1章・地震に強い家〉

国の基準を超える家〈第1章・地震に強い家〉

― “巨大地震に強い家”と共振リスクを防ぐ仕組み ―


1. 耐震等級アップの落とし穴──“共振(レゾナンス)”現象

国は「耐震等級3」を最上位に据え、壁量と金物を増やして家をゴリゴリに固くします。

ところが建物は楽器と同じく“固有振動数”を持ち、

地震動の周波数とピタリ重なると振幅と加速度が一気に倍加

1985年メキシコ地震では、20階建て前後のビルが集中的に倒壊しましたが、

これは地盤波とビルの固有周期が一致した典型例です。

要点

  • 剛構造(耐震構造)=安全ではなく、剛構造+共振回避が本質。

  • 高い耐震等級ほど固有周期が短くなり、

  • 短周期パルスを含む直下型地震で“ピアノが走る”猛烈加速度を招きやすい。


2. ランドマークの仕組み──減震ベース工法 ≒ 準免震

私たちは「受け止める」から「いなす」へ。

基礎下に摩擦減震デバイスを組み込み、

一定以上の水平力でスッと滑走させて周期を最大2秒級にシフト(建物本体はほぼ無改造)。

比較指標 耐震等級3 減震ベース(準免震) 完全免震
固有周期 0.3〜0.5 s 1.2〜2.0 s 2.0〜3.0 s
最大加速度 (概念値) 3000 gal 1000〜1200 gal 800〜1000 gal
価格イメージ 基準 +40〜60 万円 +300〜400 万円
メンテナンス 基本不要 不要 20〜30 年毎交換

解析事例では 床加速度を50%低減と大幅にカットできるとの報告。


3. なぜ“揺れが小さく”なるのか

  1. 周期延長:滑走層がバネ+すべり摩擦として機能し、建物を“重いヨーヨー”に変身。

  2. エネルギー散逸:動摩擦が震動エネルギーを熱に変換。

  3. 共振ズレ:短周期パルスと“チューニングずれ”を起こし、入力エネルギーが入りにくい。

結果、家具転倒はほぼ無し、窓ガラスや外壁のクラックも無し。

家族は“ジェットコースター”ではなく“新幹線グリーン車”の揺れで済みます。


4. 技術ディテール & 品質保証

  • 摩擦ユニット:高耐久 PTFE+ステンレス鋼。50 年相当の塩害試験クリア。

  • 滑走量:設計最大 10 mm、外周ブロックでストッパ確保。

  • 保証:ランドマーク 10 年構造保証。

5. まとめ──固さだけでは守れない

  1. 耐震強化=剛性アップには共振という副作用がある。

  2. 減震ベース工法は低コストで周期延長+エネルギー散逸を実現、準免震として加速度を大幅に抑制。

  3. 「家も家族も壊さない」——それが国の基準を超えるランドマーク流。

奈良県で注文住宅をご検討の方は、ぜひランドマークへ。設計士が直接、科学的エビデンスとやさしさでお応えします。