国の基準を超える家〈第2章・断熱を超える特許遮熱工法〉

国の基準を超える家〈第2章・断熱を超える特許遮熱工法〉

― “断熱を超える遮熱”で 住まいを「冷やす」のではなく「熱を入れない」


1. 国策=断熱至上主義の背景と限界

政府は 2030 年の温暖化ガス 46 %削減に向け、住宅に 「高度なUA値」 を求め始めました。

厚さ 200 mm を超える吹付ウレタンや真空断熱材が推奨され、ハウスメーカーでは “超断熱神話” が大合唱です。

しかし現実には、

  1. 夜間放熱の遅延 ─ 真夏は 25 時になっても室温 30 ℃とン熱帯夜。

  2. 昼間取得熱の蓄積 ─ 共働き世帯が帰宅すると家全体が“低温やけど”状態。

  3. 光熱費の反転増 ─ 暖房費は下がるが冷房費が跳ね上がり、通年では±0 〜 +10 %。

ジョーク:「魔法瓶」は飲み口を閉じるから保温ですが、

家の“飲み口”=窓や人の出入りは閉じっぱなしにはできません

──結果、お味噌汁が煮え続けているわけです。


2. 熱の正体を正しく見る──輻射 70 %・伝導 20 %・対流 10 %

断熱材は λ値(熱伝導率) を下げる装置にすぎません。

対して屋根と壁に降り注ぐ日射は 波長 0.7〜100 µm の電磁波

空気がなくても届くエネルギーは、

  • 吸収→発熱(断熱材:吸熱タンク化)

  • 反射→外部放散(遮熱材:熱そのものをブロック)

アルミはこの輻射熱を 95〜97 %リジェクト

NASA が宇宙服の内側に使うのと同じ理屈で「熱は発生源から遠ざける」が王道です。


3. ランドマークの 特許遮熱工法 ― 三層ハイブリッド

材料 働き キーポイント
① 遮熱層 両面純アルミシート (極厚) 輻射熱を一次反射 熱の正体の電磁波を反射
② 通気層 20 mm 空気層 輻射→反射した熱を屋根から外に 屋根裏〜棟換気で温排気
③ 断熱層 高性能の高密度ウレタン層 伝導熱や湿気を止める 断熱材は“最後の盾”

この3ステップで「熱の侵入前に門前払い→漏れた分を“受け流し”

→残りを“遅らせる”」。順序が逆だと効果半減です。


4. 性能実測データ(奈良市モデルハウス)

指標 等級6断熱のみ 特許遮熱+等級4断熱 削減率
屋根野地温度 (8 月) 65 ℃ 48 ℃ −17 ℃
小屋裏温度ピーク 57 ℃ 32 ℃ −29 ℃
室内平均湿度 (除湿無) 75 %RH 55 %RH −20 %RH
年間一次エネ (35 坪) 13,200 kWh 8,050 kWh −39 %
CO₂排出 4.9 t 3.0 t −39 %

*外皮面積比を揃えた同一プランによる試験。


5. 住み心地と長期メリット

  1. 夜エアコン「弱」運転で 25 ℃安定 ─ 冷房費は2台同時運転で月 4,000 円台。

  2. 冬は日射取得がフル活用 ─ 床暖房なしで足裏 20 ℃、乾燥も軽減。

  3. ヒートショック・熱中症リスク 50 %減 ─ 体感温度が緩やかに変わるため高齢者への負担が小さい。

  4. 構造材含水率 8〜12 % ─ 腐朽菌・シロアリの活動限界以下を年間 300 日以上保持。

  5. 設備ダウンサイジング ─ エアコン 2.2 kW×2 台 → 1.8 kW×2 台で設計可、初期費用 −20 万円。


6. よくある疑問 Q&A

Q. アルミは経年で酸化しませんか?

A. 酸化被膜が形成されても反射率は 90 %以上を維持。むしろ腐食に強くなります。

Q. 電波(Wi-Fi、5G)に影響しませんか?

A. アルミ層はありますが窓があるためため居室は問題なし。

Q. 結露対策は?

A. 通気層の排気速度を確保し、壁体内露点を外部側へシフト。


7. まとめ──“遮熱+適度な断熱”こそ真の省エネ住宅

  • 断熱だけでは熱を“飼いならす”に過ぎず、遮熱こそ“熱と戦わない”最善策。

  • ランドマークの 特許遮熱工法 は、国の性能等級を“横に飛び越える”アプローチで

  • 夏も冬も光熱費 −4割・健康+快適+長寿命 を実現。

  • 建築の基準にはまだ項目がない領域だからこそ、先取りする意味があります。

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