■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ ホウ素塩エコボロンによる永続性あるシロアリ対策

こんにちは!

今回も、お悩みにお応えしていきます!

奈良で注文住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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ホウ素塩エコボロンによる永続性あるシロアリ対策

シロアリは全国に生息!湿気の多い床下は要注意

シロアリ被害により木材がボロボロになった外壁の例。

土台近くの湿った木材が食害されています

シロアリは日本全国に広く生息しており、奈良県も例外ではありません。

特に床下など湿気の多い場所はシロアリにとって格好の住みかです。

湿った木材はシロアリの大好物で、

放置すると家の土台や柱がボロボロにされてしまうこともあります。

実際、国土交通省の調査では築25年以上の住宅の約5軒に1軒が

シロアリ被害を受けていたとの報告もあります。

被害が出てからでは修繕に大きなお金がかかりますので、早めの対策が肝心です。

床下を乾燥させてシロアリ予防

シロアリ予防の第一歩は、床下を乾燥した環境に保つことです。

湿気を好むシロアリにとって、乾燥した床下は居心地が悪く、侵入しづらくなります。

具体的には、換気口や床下換気システムを適切に配置して風通しを良くし、

地面からの湿気を防ぐために防湿シートを敷くと効果的です。

また、床下に水が溜まるような配管の水漏れや雨漏りがないかチェックし、

見つかった場合は早急に修繕しましょう。

基礎構造も大切で、ベタ基礎(床下全面をコンクリートで覆う工法)なら地面からの湿気を減らせます。

ただし、コンクリート基礎でも経年で小さな隙間が生じシロアリが入り込むことがあるため油断は禁物です。

常に床下を乾燥状態に保つことが、シロアリ予防の基本であると覚えておきましょう。

従来の薬剤による防蟻処理の弱点

住宅のシロアリ対策として一般的なのが、建築時に柱や土台に薬剤(防蟻剤)を散布する方法です。

これまで広く使われてきた防蟻薬剤の多くは、有機リン系や合成ピレスロイド系などの殺虫成分を含む液剤で、

揮発性(気体になりやすい性質)を持つものもあります。

揮発性があるということは、時間の経過とともに薬剤が蒸発・分解してしまい、

効果が薄れていくことを意味します。

そのため従来薬剤の効果持続期間はおおむね5年間程度が基本です。

実際に、日本しろあり対策協会の認定薬剤も5年保証が一般的で、

新築時に処理しても5年ごとに再処理を推奨されます。

薬剤自体に揮発性があるため永続的な効果は望めず、

放っておけば数年で効き目が切れてシロアリが再侵入してくる恐れがあります。

さらに、一部の従来薬剤は揮発する成分によって独特の薬品臭がしたり、

シックハウス症候群の原因物質に指定されるものもありました。

こうした薬剤は適切に使えば安全性は確保されていますが、

やはり効果の持続性と安全面で課題があると言えるでしょう。

ホウ酸塩を使った次世代の薬剤「エコボロン」とは

そこで注目されているのが、ホウ酸塩を主成分とした防蟻剤「エコボロン」です。

「ホウ酸塩」とはホウ素という元素を含む化合物で、

昔から木材防腐剤や防蟻剤として世界的に利用されてきた成分です。

エコボロンはこのホウ酸塩を使った次世代型のシロアリ対策薬剤で、

従来のような有機系の殺虫成分を含まず、揮発性がないため空気中に有害成分を放出しません。

そのおかげで、人やペットに対する安全性が高く、

シックハウス症候群の原因となる有機化学物質を含まない製品として安心して使えます。

また、ホウ酸塩は木材に浸透して結晶化し分解されずに長期間留まる性質があるため、

一度処理すれば薬剤が蒸発してしまう心配がなく効果が半永久的に持続するとされています。

実際、エコボロンPRO(エコボロンの製品版)は2011年に(公社)日本木材保存協会の認定薬剤となり、

長期優良住宅の劣化対策等級に対応できる防蟻処理剤として認められています。

揮発しないホウ酸塩のおかげでカビの発生も抑えられるため、

木材の防腐効果も兼ね備えている点もメリットです。

さらにエコボロンは人体への優しさが評価されており、子育て世代のご家庭にも適したシロアリ対策と言われます。

実績として、エコボロンPROは保育園や公共建築などでも採用されており、

「子どもの健康に影響を与える懸念がある農薬系成分を使わず自然由来のホウ酸塩を採用していること」や

「子どもの誤飲防止への配慮」が評価されてキッズデザイン賞を受賞しています。

このように、安全かつ長持ちする点でエコボロンは次世代の防蟻剤として注目されています。

エコボロンと従来薬剤の比較(安全性・持続性・コスト)

最後に、エコボロンと従来型の薬剤をいくつかの点で比較してみましょう。

■安全性(健康面):

従来の防蟻剤は有機溶剤や殺虫成分を含むため、施工直後は強い臭いを感じることがあり、

場合によっては目や喉に刺激を感じる人もいます。

揮発した成分が室内空気を汚染しないよう、施工後しばらく換気が推奨される場合もあります。

それに対しエコボロンはホウ酸塩が主成分で揮発性がなく臭いもほとんどありません

有害なガスを出さないため、施工後に長時間換気する必要もなく、

小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使える点が大きな利点です​。

■効果の持続性:

従来薬剤は前述のとおり効果の持続期間がおおむね5年程度で、

その後は再処理が必要になるのが一般的です。

5年を過ぎると薬剤成分が分解・蒸発して薄れ、シロアリ再侵入のリスクが高まります。

一方、エコボロン(ホウ酸塩)は一度木部に処理すれば長期間効果が持続します。

ホウ酸塩自体が化学的に安定で分解されないため、

理論上は木材中に薬剤が残っている限りシロアリ予防効果が続きます。

メーカーによれば、施工後も効果が持続するため5年ごとの再処理は基本的に不要とのことです。

長く住まう注文住宅では、この「長持ちする」という特性は大きなメリットになるでしょう。

■コスト:

気になる費用面ですが、従来の薬剤処理は施工しやすく安価な製品も多いため、

初回の施工費用自体はエコボロンより安く済む場合があります。

ただし前述のように従来薬剤は複数回の再施工コストが発生する点に注意が必要です。

例えば新築時に防蟻処理をし、その5年後・10年後にも都度再処理をすれば、

トータルの費用は積み重なっていきます。

それに対しエコボロンは初期費用こそ多少割高になる可能性がありますが、

基本的に再施工の必要が少なく長期的にはコストパフォーマンスに優れると言えます。

さらに、シロアリ被害が発生してしまった際の修繕費用(数十万円以上かかることも)のリスクを

減らせると考えれば、エコボロンによる予防策は将来的な経済メリットも大きいでしょう。

以上のように、安全性や持続性の面でエコボロンは従来薬剤にない長所があります。

奈良の気候は湿度が高い時期もあるため、注文住宅をご検討の際はぜひ床下環境の乾燥とあわせて、

防蟻剤の選択にも目を向けてみてください。

大切なマイホームをシロアリから守るために、最適な方法を選ぶ参考になれば幸いです。

次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、

皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。

ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!

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