■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ 永久機関のようで永久機関じゃない!?水エネルギーと未来の住宅の話
こんにちは!
今回も、お悩みにお応えしていきます!
奈良で注文住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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永久機関のようで永久機関じゃない!?水エネルギーと未来の住宅の話
「水だけで動く車ができるらしいよ」と聞いたとき、
思わず「それって永久機関じゃないの?」と疑いたくなる方も多いのではないでしょうか。
でも実は、それは“永久機関”ではなく、科学的に成り立つ現実的な技術なのです。
この話、ただのクルマの話ではありません。
私たち住宅の設計士にとっても、非常に大きなヒントが隠れています。
なぜなら、水を使ったエネルギー活用の仕組みが、未来の家の在り方にも大きく関わってくるからです。
これは、永久機関の発想の例です。
左側の水槽の中の球は、水の浮力で上昇して、
右側で水槽の外で下に降りて、
また、下から水槽に入り、浮力で上昇します。
これで、永久に回る永久機関になるはずですが、そうはなりません。
水槽に入る際のエネルギーで相殺されて回るはずがないのです。
これがエネルギー保存の法則で、永久機関が存在しない一例です。
しかし、トヨタの開発中の水で動き、水素で回るエンジンで水を排出することは可能か?
これは、あり得ます。水の分かい下水素の化学エネルギで動き、
水を燃料として供給するからです。ガソリンでなく水が燃料です。
■ 「永久機関」ではない、その科学的なカラクリとは?
まず、永久機関とは「外部からエネルギーを受けずに、永遠に動き続ける装置」のこと。
物理学の世界では、エネルギー保存の法則に反するため絶対に存在しないとされています。
ところが、水を使って車を動かす仕組みは、この法則を破ってはいません。
水を電気分解し、水素を取り出し、それを燃料として使う――、
そして水を排出する。
その過程で必要となる電力を、たとえば太陽光や家庭用電源から供給することで、
きちんとエネルギーの“出入り”が成立しているのです。
つまり、「水で走る車」は永久機関のように見えるけれど、永久機関ではないという、
知る人ぞ知る“技術の意外性”があるのです。
■ トヨタも開発中!水エネルギーの信頼性
この技術の現実味を裏付けているのが、日本を代表する企業・トヨタ自動車の存在です。
同社は水素燃料車「MIRAI」をすでに市販化しており、現在はさらに一歩進んで、
水から直接水素を分離して車上で燃料に変換する技術の開発に着手しています。
これは、SFのような話ではなく、技術者たちが本気で挑んでいる現実的なプロジェクト。
つまり、水をエネルギー源とする未来は、絵空事ではなく、すでに足音を立てて近づいてきているのです。
■ 水エネルギーの住宅応用――再エネ依存からの脱却も?
ここからが本題です。
この「水エネルギー」を住宅に応用できたとしたら――どんな暮らしになるでしょうか?
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太陽光や風力と違って、天候に左右されない安定供給
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雨水や井戸水を使って、家庭内で水素を作る設備が普及
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水があれば、どこでも“自家発電”が可能に
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災害時も電気の供給が止まらず、安心・安全
これらは単なる夢ではなく、
トヨタが開発を進めている技術が、近い将来に住宅業界へも波及する可能性が高いと私たちは見ています。
■ 設計士の視点:夢の話にしないために、今できること
私たちランドマークは、奈良県で「設計士が手がける住宅会社」として、
単なるデザインだけでなく、
科学的合理性と暮らしの快適性を両立する住宅づくりを大切にしています。
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遮熱+通気による特許技術で冷暖房の負荷を軽減
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制震ベースで地震エネルギーの揺れを吸収
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太陽光発電+蓄電池によるエネルギー自立型設計も標準対応
これらは、いわば「今できるベストな技術」。
そして、「水から電気を生み出す暮らし」という未来のベストも、
視野に入れながら家を設計していくのが、設計事務所の使命です。
■永久機関ではないからこそ、現実的で面白い!
「永久機関じゃないの?」と思われるような技術が、
実はエネルギー保存の法則に従ってきちんと成り立っている――
その“意外性”こそが、技術者のワクワクする部分であり、
私たち住宅設計士が未来に希望を持てる部分でもあります。
家もまた、「ただの箱」ではなく、「エネルギーを生み出す装置」へと進化していく時代。
そしてそれを実現するのは、現実に足をつけながら、夢を描ける設計の力です。
ランドマークでは、科学と生活の橋渡しをする設計士として、
皆さまの理想の未来の暮らしを形にしていきます。
次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、
皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。
ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!
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