書斎は必要でしょうか?
奈良県で注文住宅を、工務店直接契約で建てるランドマークです。
ランドマークは一つづつ丁寧に、設計をする家づくりで、
プラン集から選ぶ家づくりではなく、ご家族様それぞれの課題に応えています。
私は、プラン提案の際に、時々、希望されていない書斎を組み込むことがあります。
これをご覧になった際のご主人様の感動はひしひしと伝わります。
しかし、奥様は、言下に「こんな部屋は要りません」と仰るのがほとんどです。
こんな余裕があれば、ウォークインクローゼットが欲しいとのことです。
なかよしのご夫妻でも、関心事は全く異なります。
奥様は堅実で現実的で、実利を求められます。
家族の真ん中で居場所を確保し、家族の関係性を好まれます。
少しでも多くの収納があることが好きですね。
男性は、論理的な思考回路を持ちますが、実利のない夢が好きで孤独を好みます。
そこで、家族の居ない部屋が欲しいと思う場合が多いのです。
・・・・・けっして奥様が嫌いではないのですが。
子供の時に公園で造った秘密基地のような、自分だけの空間が好きです。
土管の中の秘密基地に隠れて、わくわくしたものですね。
他人に邪魔されない部屋、たとえ大好きな奥さまも入らない部屋。
これは、奥様には理解不能です。
同居をしてますが、男女は全く別物なんです。
家族はその性差を認めあいながら、仲良く暮らすものと思います。
書斎のある間取りに、一瞬感激されたご主人様が、残念ながら、
奥様の猛反対であきらめざるを得ないことになっても、
奥様のお気に入りのクローゼットの一角に、造り付けの机を設けることを
許されますと、ひとまず安心です。
家族は、お互いの違いを認め合いながら、適度に主張もして暮らすものと思います。
私は、毎日、異なるご家族様の課題の調整で、楽しく設計提案をしています。