和の心は、「和(なごみ)」

和室にこだわりたい。そんな思いを持つお客様が多いです。

私は、住宅メーカーD社の下請けとして、アパート、マンションの企画や設計をし、奈良県では、社員当時を含み、1500棟(約10000戸)の建設に携わってきました。

最近の傾向は、

(1)大きな部屋。

昔は部屋数が多いのが売りで、新聞の3行広告で、間取り8+6+6+4.5+3+D+Kなど、部屋数が多く見せようとしてましたが、いまや、LDKを大きくして、1LDK,2LDK、3LDKなどで洋室の大きいのを上手に使うことが主流になりました。

(2)和室は必要なく、洋室だけにする。

このような傾向があります。

反面、和室を求める方が根強くあります。

(予算や面積次第で、工夫は出来ます。必ずしも「価格の高い家」が良い家ではありません。)

ゆったりとした、大きな敷地(田舎など)に、大きな空間で、豊かな住まいが欲しい、要望があります。

_DSC2241.jpg

和のこころは、なごみ(和み)ということを、共感できる方との家づくりの事例です。

「和」とはいえ、伝統にこだわらず、新和風というべき形で、書院は入りこみの書斎風など、工夫がたくさんあります。それでいて、2段廻縁やその廻縁には大工の細かな細工が組み込まれています。このような、和室の勘所は押さえています。

_DSC2295.jpg

別な角度で。

お花や、置物など、住み手も大変ですが、それは楽しみ。

P1010042.JPG

それでいて、2階は洋室。

このドアの奥の主寝室には、奥に書斎があり、書斎からは、大きな20帖の玄関吹き抜けが見降ろせる障子があります。

まさに、和と洋の折衷です。

お客様~大工~設計事務所の合作で、それぞれの創意工夫があり、特に、専門家に「任す」という、お客様の覚悟が産み出す作品です。

任されると、大工や設計者は、予算に無い仕事も、損得抜きで相違工夫をしてしまいます。

家は、その人々の思いの結晶と言えるでしょう。

(この12月に、情報誌ぱーぷるの「奈良住まいと暮らしの年鑑2012」が発行になり、それには、吉野で出来た、和風でありながら、電動グリルシャッターの車庫付きの新和風の家が紹介されます。ご希望の方には、無料で、お送りしますので、ご請求下さい。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA