資材の値上げがじわじわと進んでいます
注文住宅を建てる上でのリスクは、
徐々に進むインフレです。
このインフレは、見えないところでも、確実に進んでします。
こういった、何の変哲もない屋根材も、毎年のようにカタログが新しくなり、
廃盤や、新柄を繰り返し、判りにくいところで値上げが、従来からありました。
屋根に限らず、毎年2~3%と。
システムキッチン、洗面化粧台、ユニットバス、建具、床材、壁材など、
あらゆる建築資材に及んでいます。
今年に入り、建築需要は減退するなど、需給関係では、本来は建材価格は下がるはずですが、
大手建材メーカーは確実に値上げを進めています。
こういった、外壁材も、通常は毎年3月頃に新カタログが届きますが、
K社の場合は、いつもの3月でなく、今、新カタログができました。
床材やドアなどの建材のP社も、今、新カタログができました。
続々と新カタログが出てきます。
建築主は、消費税のさらなるアップ(8⇒10%)をご存知でしょうが、
建材の上昇を含むと、来年は、4~7%は建築費が上がるおそれがあります。
住宅会社は、すぐに着工の家は現在の価格ですが、半年先などの予定の場合は、
見積もりが難しくなります。
原価上昇分は企業努力で吸収することになり、実際は価格は上がりませんが、建築士として、
建築会社に無理をさせないよう、施工の安全性や信頼を確保するのが、一番、
神経を使うことになります。
今後の見えないインフレには、要注意です。