埋蔵文化財発掘をしてます
桜井市西之宮で埋蔵文化財発掘に立会いました。
ここは、ランドマークが宅地造成工事の設計をし、開発許可を受けた土地
で、今から正式に売り出しをするところですが、
平城京以前の「藤原京」の遺跡にあたりますので、発掘調査となりました。
藤原京の道路が出ることを予想しましたが少し外れたようです。
藤原京の条里制どうり、規則的な間隔で道が発掘されるのですが、少しのずれ
がありました。
しかし、大昔の測量・土木技術はすごいものなんですね!
その傍でまず間違いなく出るとのことです。
道が出る見込みですので、道と直交する向きに細長く「トレンチ」という掘り方で
進められました。
結果は、外れはしましたが、当時の畑の畝や土器が出ました。
作業は、ユンボで荒堀りしてから、手できれいに彫られています。
発掘前の位置確認の「縄張り」です。
ユンボの機械堀りをしながら、作業員の手堀りが追いかけます。
見事なトレンチで、遺構の断面がきれいに見えます。
これから、まだもっときれいに仕上げて、資料写真撮影や測量をします。
技師さんが赤い袋に資料の札をつけながら、出土した「土器」を入れています。
ちなみに、この桜井市教育委員会の麗しい苅谷技師さんが手にするのは、出土
した須恵器です。
奈良は、この藤原京だけでなく、どこを掘っても遺構が出るほど埋蔵文化財が多
いものです。この近くの小学校では、銅鐸が出ました。
事業主側の私としては、費用負担がありますし、出たらゆっくりと本発掘になる
上、出土品の権利放棄の文書を事前に差し入れてますので、
正直、ありがたくないものなんです(苦笑)。