(伊賀)上野市のM様邸
(伊賀)上野市のM様邸が完成です。
お客様(来訪者)がまず、驚くのは、大きな玄関ホール。
ここに、家1軒が入りそうな度肝を抜く大きさです。
私のお客様には、このような、大きな玄関ホールを採用されている家が多いのです。
来訪者の視点からは、こう見えます。
「梁見せ」になっています。四角く製材した、梁でなく、原木を荒々しく、八角に削った「太鼓梁」が2本剥き出しになってます。
天井は、緩く、丸いカーブを描いています。
玄関床は、石貼りにしても、そう対した金額はしません。可能な限り、お薦めです。
ただし、玄昌石や黒御影石などは要注意です。黒いと乾くと、土が白く目立ちます。
居間も、とても大きな空間で、のびのびですが、この場合、梁に負担が多くなりますので、その撓み分を考慮し、予めムクリをつける必要があります。
今や、少なくなった「内障子」、そろそろ、絶滅危惧種になりますでしょうか。
この和室の建具は、通常は高さが5尺8寸(1757ミリ)で作りますが、これは、6尺6寸(2000ミリ)です。洋室に続く部屋は、その洋間の建具高さにあわせる配慮が必要になります。
その分、「長押」は諦めます。
でも、1箇所、5尺8寸の襖が残ってはいます。
さすがに、襖は6尺6寸にはできません。その場合は襖柄も限定されます。
この、伊賀上野の澄んだ空気観が好きです。
向こうに見えるのは、鈴鹿山脈でしょうか。
廊下の窓は、風と通しの為。このような窓は、玄関ホールを見下ろす壁にもあります。
階段手摺は、大工さんの手作りですが、どこかで見たような・・・。そうです、格天井の組み方になっています。
階段段板など、今のほとんどの家は、パナソニックなどの建材メーカーの既製品を使いますが、この家はほとんど、大工さんの手作りの作品です。
和風の好みのお施主様方ですので、外壁はサイディングながら、焼き杉模様。
外構造園はされてませんが、あまり作りこまず、大きな敷地に、自由に車を駐車したり、野菜などを作るのが私も好きです。
出来る限り、通勤に少し不便でも、大きな敷地に、緩く住むのをお薦めです。
奥様や、お子様のためにも。
玄関廻りも、ご入居後に徐々に完成していくものと思います。
奈良の私は、この三重の現場からは、夕日を浴びながらの帰り道になります。
伊賀上野の空の澄んだ空気や、この夕焼けなど、心が豊かになる現場です。