■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ 住宅ローンは早く返せば返すほど安心か。
こんにちは!
今回も、お悩みにお応えしていきます!
奈良で注文住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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「住宅ローンは早く返せば返すほど安心」
──多くの方がこう思われています。
確かに、ローン返済が早く終われば、老後に支出の負担がなくなるというメリットがあります。
しかし、建築士として数多くのお客様と接してきた経験から言えば、
それだけでは見落としがちなリスクや考えるべきポイントもあるのです。
まず、早期返済の大きなメリットは「心理的な安心感」です。
定年後に住宅ローンが残っていないというのは、精神的な余裕を生み出します。
毎月の返済がないことで、年金収入を生活費や趣味に充てられることは大きな安心材料となるでしょう。
一方で、ローンを早く返すために繰り上げ返済を急ぎすぎると、
老後の生活資金や教育費、万が一の医療費など、他の大切な資金を圧迫してしまうリスクもあります。
特に昨今はインフレや生活コストの上昇もあり、貯金を減らしてまで返済を優先するのは必ずしも賢明とは言えません。
また、住宅ローンの金利が低い時代にあっては「早く返すより、手元資金を運用する」という考え方もあります。
住宅ローン控除などの税制優遇もあり、必ずしも早期返済=得ではないケースもあるのです。
建築士としてお客様にアドバイスする際には、家計全体のキャッシュフローを見ながら、
返済スピードと資産形成のバランスを検討するようお伝えしています。
結論として、「住宅ローンを早く返すと老後が楽になる」のは確かですが、
それが唯一の正解ではありません。
大切なのは、将来のライフプランに沿った返済戦略を立てること。
教育、医療、老後資金といった全体像を見据え、無理のない範囲で返済と貯蓄を両立させることが、
安心した老後につながるのです。
次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、
皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。
ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!
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