■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ 太陽光発電は本当に“エコ”なのか? 低炭素社会の裏にある見落としがちな矛盾とは
こんにちは!
今回も、お悩みにお応えしていきます!
奈良で注文住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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【太陽光発電は本当に“エコ”なのか? 低炭素社会の裏にある見落としがちな矛盾とは】
住宅を建てる時、将来のエネルギーのことを考えて太陽光発電を検討される方が増えています。
国が掲げる“脱炭素”や“再生可能エネルギー推進”といったキーワードは、
未来志向のイメージが強く、環境にやさしい家=太陽光パネルを載せる、
という認識が広まりつつあります。
しかし、ここで一度立ち止まって考えていただきたいのです。「本当にそれが最善の選択でしょうか?」
実は、太陽光発電は“理想と現実”のギャップが非常に大きい設備なのです。
まず、太陽光発電の最大の問題は「安定しない」という点。
日射量は季節・天候・時間帯に大きく左右され、曇りや雨、夜間には当然ながら発電は行えません。
つまり、発電量は常に変動し、電力需要に応じた「安定供給」ができないという
根本的な問題を抱えているのです。
この変動をカバーするため、結局、発電所側では火力発電によるバックアップが不可欠になります。
たとえば関西電力は公式に「常に電力需要の104%以上の発電体制を確保する必要がある」と明記しています。
つまり、太陽光があっても、それに依存しすぎると大規模な停電(ブラックアウト)のリスクが高まるのです。
表面上は「再エネ」、裏では「火力」。これが現実です。
皮肉なことに、太陽光発電の普及は、火力発電所の稼働率を上げ、
結果としてCO₂の削減効果が限定的になるという矛盾すらあります。
次に、太陽光発電を導入した一戸建て住宅におけるリスクにも触れましょう。
■火災時のリスク:
太陽光パネルは発電中、非常に高い電圧が流れており、
万が一の火災時には通電状態が続くため、消火活動が極めて困難になります。
■廃棄問題:
寿命は20〜25年と言われますが、今後、全国で大量に寿命を迎えたパネルが出てくると、
廃棄コストや処分方法が大きな社会課題となることは避けられません。
■再エネ賦課金の負担:
太陽光発電でつくった電気を電力会社が高値で買い取る「FIT制度」の資金は、
すべて私たち消費者が「再エネ賦課金」として毎月の電気料金に上乗せされて支払っています。
太陽光を載せていない家庭にも等しく課されているのが実情です。
これらの事実を知ると、「再エネ=善」という単純な構図では語れないことがわかります。
もちろん、技術革新が進み、蓄電やスマートグリッドが整備されていけば、
再エネの未来は明るいものになるかもしれません。
しかし、今の段階では、むしろ不安定さや費用対効果、将来の負担のほうが気になります。
その意味でも、今必要なのは「流行に流されない冷静な視点」です。
私たちランドマークでは、あらゆる情報を中立な立場で整理し、必要な性能、
将来的なメンテナンス性、導入コストとのバランスなどを考慮した住まいづくりをご提案しています。
「本当に価値のある住まい」とは、エコや性能といった単語だけでは語り尽くせません。
ご家族の暮らし方、予算、将来のライフスタイルを見据えた“最適解”を一
緒に考えるのが、設計士とつくる家の真骨頂です。
性能にこだわりつつも、ムダを省き、賢く生きる。
今ある選択肢の中で、なにを「取り入れる」か、そしてなにを「あえてやめるか」
——その判断こそが、住宅会社の設計力の差につながります。
太陽光に限らず、何を選ぶべきか迷ったときには、ぜひ一度ご相談ください。
次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、
皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。
ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!
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