■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ 家の価格は本当に「上がりすぎ」なのか?

こんにちは!

今回も、お悩みにお応えしていきます!

奈良で注文住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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家の価格は本当に「上がりすぎ」なのか?

ここ数年、家づくりを考える方からよくいただくご相談のひとつが

「住宅価格が高すぎて手が出せない」というものです。

実際にデータを見ても、2020年頃と比較して建築費用は大きく上昇しており、

特に2025年現在では「過去最大級のコスト高」と言われています。

土地代と合わせて考えると、

若い世代にとって家の購入がますます遠い存在に感じられてしまうのは当然のことです。

では、なぜここまで家の価格が上がってしまったのでしょうか。その背景を冷静に整理してみましょう。

資材価格の高騰と供給不足

第一の要因は、やはり建築資材の高騰です。

世界的な物流の混乱や為替の影響により、木材・鉄骨・断熱材などの資材価格が軒並み上昇しました。

いわゆる「ウッドショック」に端を発した木材不足は解消されたと思われがちですが、

実際には依然として価格は高止まりしています。

加えて、特殊な工法や高性能建材を導入すればするほど、資材コストは一層膨らんでいきます。

人件費の上昇と職人不足

次に、人件費の上昇があります。

大工や左官、電気設備工事など、家づくりに欠かせない専門職人の数が年々減っており、

確保するための費用が高騰しています。

働き手が少ない中で質の高い施工を維持するには、必然的にコストを上乗せせざるを得ません。

これは全国的な課題であり、今後も続く傾向だと予想されています。

国策による性能基準の強化

さらに見逃せないのが国策的な影響です。

省エネ基準の義務化、断熱等級の引き上げ、耐震・耐風性能の強化といった政策が進められ、

確かに住宅の性能は向上しました。

しかしその一方で、必要とされる設計・施工のハードルは上がり、

結果的に建築コストの押し上げ要因となっています。

「安心・快適」を求める国の方向性は間違ってはいませんが、施主にとっては負担が増す現実があるのです。

住宅価格高騰への向き合い方

こうした複合的な要因が重なり、「家の価格は上がりすぎた」と実感される方が増えているのが現状です。

しかしだからといって、「もう家は買えない」と諦める必要はありません。

むしろ重要なのは、賢く選択し、工夫して建てることです。

例えば、

■資金計画を明確にすること:住宅ローンの借入可能額に合わせるのではなく、

 生活を維持できる範囲で無理のない予算を設定する。

■優先順位をつけること:最新設備を全て導入するよりも、

 家族の暮らしに直結する「断熱・耐震・間取り」など必要不可欠な部分に絞る。

■金融制度を活用すること:住宅ローン減税、補助金、そして団体信用生命保険(団信)の仕組みを理解して、

 家を「負債」ではなく「家族に残す資産」として考える。

 特に団信は、万が一ご主人が亡くなられた際にローン残債がゼロになるという大きな保障です。

つまり、家族に「住まい」という財産をそのまま遺すことができるのです。

この視点を持つことで、住宅購入が単なる負担ではなく、家族を守る安心材料になることに気づけるはずです。

最後に

住宅価格は今後も大きく下がることは考えにくい状況です。

だからこそ、「今の状況を受け入れつつ、最適解を探す」ことが大切になります。

設計士と一緒に冷静に情報を整理し、ご家族に合った家づくりを見極めていきましょう。

高騰という逆風の中でも、知恵と工夫で「納得できるマイホーム」を手にすることは十分に可能です。

次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、

皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。

ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!

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