埋蔵文化財発掘をしてます

桜井市西之宮で埋蔵文化財発掘に立会いました。

 

ここは、ランドマークが宅地造成工事の設計をし、開発許可を受けた土地

で、今から正式に売り出しをするところですが、

平城京以前の「藤原京」の遺跡にあたりますので、発掘調査となりました。

 

藤原京の道路が出ることを予想しましたが少し外れたようです。

藤原京の条里制どうり、規則的な間隔で道が発掘されるのですが、少しのずれ

がありました。

しかし、大昔の測量・土木技術はすごいものなんですね!

その傍でまず間違いなく出るとのことです。

 

道が出る見込みですので、道と直交する向きに細長く「トレンチ」という掘り方で

められました。

結果は、外れはしましたが、当時の畑の畝や土器が出ました。

 

作業は、ユンボで荒堀りしてから、手できれいに彫られています。

文化財01.JPG

発掘前の位置確認の「縄張り」です。

文化財02.JPG

ユンボの機械堀りをしながら、作業員の手堀りが追いかけます。

文化財03.JPG

見事なトレンチで、遺構の断面がきれいに見えます。

これから、まだもっときれいに仕上げて、資料写真撮影や測量をします。

技師さんが赤い袋に資料の札をつけながら、出土した「土器」を入れています。

 
須恵器70.JPG

ちなみに、この桜井市教育委員会の麗しい苅谷技師さんが手にするのは、出土

した須恵器です。

 

奈良は、この藤原京だけでなく、どこを掘っても遺構が出るほど埋蔵文化財が多

いものです。この近くの小学校では、銅鐸が出ました。

事業主側の私としては、費用負担がありますし、出たらゆっくりと本発掘になる

上、出土品の権利放棄の文書を事前に差し入れてますので、

正直、ありがたくないものなんです(苦笑)。

 

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