大型地震のゆれを半減にする「減震」工法。
奈良県で、注文住宅を建てるランドマークですが、
このたび、大型地震の地震加速度を半減にする、画期的な工法を使えるように
なりました。
地震対策には、一般的に知られるのは、
<1>耐震構造
耐震壁を強化する・・・・現状は、ほぼこの構造です。
新耐震基準による高い強度を得られる。
<2>制震構造
壁内にオイルダンパや粘性ゴムを組み込み、地震エネルギーを減衰させる。
<3>免震構造
建物の基礎の間にローラーなどの装置を設け、自身のゆれを逃がし、躯体に
地震エネルギーが伝わりにくい。
この3つの工法ですが、
このたび、新たに採用が可能になった地震対策は、
<<減震構造>>
これは、建物と基礎の間に減震金物を設け、躯体に地震エネルギーが伝わる前に、
摩擦で減震させるものです。
この金物を、基礎と建物の土台の間に設けます。
基礎側から見ますと、通常はこの状態です。
大きな地震動が置きますと、このように、基礎側の板から土台側の金物が左にずれます。
さらに、反対方向に地震動が進みますと、右にずれます。
この繰り返しですが、その「ずれ」の際に、
金物同士の摩擦で、運動エネルギーを熱に変えて、震動を吸収します。
さらに、大きな地震動の場合は、金物の形状で凹凸がひっかかり、大きなずれを
収めます。
Wブレーキ構造です。
ちまたには、さまざまな地震対策がありますが、
私が採用するのは、
●構造が単純であること、
●効果が高いこと
●コストが低いこと
●実績があること
です。
いろいろ装置をつけるものが多く、住宅で数100万円のものも多い中、
この工法は相当低価格でできます。
また、摩擦エネルギーを熱エネルギーに変えるだけなど、構造がシンプル。
この工法は、先の熊本地震でも成果があり、
●基礎、土台、外壁の形状にほぼ変形やひび割れがない。
●地震動が小さく、建物内の家具がバタバタ倒ることが少ない。
●基礎と建物の間に少しずれが発生・・・・このずれの摩擦でエネルギーが逃がされた。
●基礎と外部の犬走りに亀裂が発生・・・・外部の地面は動きますが、建物はしっかり
このように、周辺の建物のダメージと比較し、ほとんど被害がなく、違いが確認された。
このように、この 「減震金物」 は震度7を想定して開発されています。
Wブレーキ構造の意味は、
まず、摩擦で、地震動を熱に変えて抑えること。
基礎と建物の変位が大きくなった際には、形状のひっかかりで止めることです。
この工法は、弊社の進める、「フランク・ロイド・ライトの家」である、
オーガニックハウスをお建ていただく際にオプションとして採用が可能になります。
奈良県の、建築主のための真摯な家づくり、ランドマーク。