設計事務所のランドマークに相談が多いのには、わけがあります。
奈良県で家づくりをするランドマークです。
工務店直接契約の仕組みを作り、優秀な工務店とともに住宅を作っていますが、
デザインに特化した家でなく、
あくまで、それぞれの施主様に合う家づくりを目指して、設計図代のための設計図は
描きません。
そのため、ランドマークの設計料はお手頃です。
お金がかさみ、必要性の低いものは描かず、図を割愛させていただいてます。
それこそ、家の造り手のための設計事務所を自負しています。
設計事務所のための家づくりではありません。
・・・・その良い例です。
今日は、京都府で、大規模の土砂崩れの災害復旧の中で、必要な建築基準法の
手続きを依頼されましたので、その土木コンサルタントにできない手続きについて
打ち合わせしましたが、
結局、「手続きが必要ないように」、京都府山城北土木事務所で協議をしました。
山の中に入ります。
ここが現場、大掛かりな造成工事で、建築基準法の「工作物確認申請」が必要な擁壁が
あるとのことです。
・・・・土木コンサルタントにはできません。
まず、京田辺市役所に行き、そもそもの手続きが必要な根拠の条例を調べます。
この中の各課をいろいろ歩きました。
そして、京都府山城北土木事務所に走ります。
ここで、災害復旧を急ぐお客様のため、難しい協議をします。
そもそもの建築基準法の用語の定義までにさかのぼり、
そして、ご理解いただき、「工作物確認申請は不要」になりました(適法に)。
そのことを、市役所に説明しましたが、「本当ですか?」と、ご納得がなかなか
できないようでしたので、直接に京都府土木事務所に照会をしてくださいと。
結果、ご理解いただき、建築基準法の手続きは不要になりました。
災害復旧を急ぐお客様のためになりましたが、弊社は売上にならず、
くたびれもうけです。
しかし、この価値をご理解いただき、依頼主には評価いただきました。
弊社は、全くお金にはなりませんでしたが、
達成感のある一日で、帰途は関係者の幸せの気をいただいて、至福のひととき
です。
弊社の仕事がなくなるのですが、
必要のない設計費がかからないようにする、ランドマークの家づくりにも
通ずるものがあります。
来週は、吉野の方面で相談を受けています。
来週は忙しくなりそうですが、貢献できることを喜びとしています。