■■【今回のご質問にお答えのコーナー】■■ 「住宅の断熱性能で本当に重要なのは“断熱”でなく“遮熱”ってホント?」
今回も皆さまのお悩みにお答えしていきます。
ぜひ家づくりのヒントにしてみてくださいね。
「住宅の断熱性能で本当に重要なのは“断熱”でなく“遮熱”である」
――今回はそんな疑問に、専門的だけど親しみやすい解説でお答えします。
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「住宅の断熱性能で本当に重要なのは“断熱”でなく“遮熱”ってホント?」
さて、家づくりの話題でよく耳にする**「断熱」**という言葉。
住宅会社の広告でも「断熱性能が高い家は一年中快適!」「断熱等級5をクリア!」なんて宣伝を見ると、
「おお、それなら夏も冬も快適そうだ!」と思ってしまいますよね。
しかし、ちょっと待ってください。本当に“断熱”さえしておけば家は涼しく快適になるのでしょうか?
実は答えは半分YESで半分NOなのです。
と言うのも、断熱材というのは文字通り「熱を伝わりにくくする」材料であって、
「入ってくる熱そのものを止める」わけではないんです。
簡単に言えば、家全体を分厚いお布団で包んでいる状態をイメージしてください。
分厚い布団は外の暑さ・寒さをじわじわと遅らせて伝えてくれますが、
中に入り込んでしまった熱は逃がさず蓄えてしまうんですね。
冬なら室内の暖かさを保つメリットになりますが、夏はどうでしょう?
日中に断熱材自体が温まってしまうと、家の中にじわじわと熱が伝わり、
夜になっても室内が暑い…なんてことに。
そう、断熱材だけに頼った家だと、夏場はまるでサウナのようにムシムシした状態に
なってしまう恐れがあるのです。
では、どうすれば夏でも快適な住まいを実現できるのでしょうか?ランドマークは考えました。
「お布団(断熱材)をかぶる前に、そもそも太陽の熱を部屋に入れなければいいんじゃないか?」と。
そこで登場するのが**「遮熱」**という発想です。
私たちを照らす太陽。その熱で夏は暑くなりますが、実は太陽から直接降り注ぐ光自体は“熱”を帯びていません。
太陽光は電磁波(赤外線や可視光線など)なので、それ自体は宇宙空間を通る間は冷たいまま。
例えば、高度1万メートルの飛行機の外の空気は真夏でも氷点下50℃にもなります。
ではなぜ地上は暑くなるかというと、太陽光を受けた地面や建物が電磁波で振動して発熱するからなんです。
分かりやすく言えば、真夏に車のボンネットや屋根材がカンカンに熱くなるのは、
空気が熱いのではなく太陽光(輻射熱)を受けて物が熱を帯びているからですね。
つまり、輻射熱(電磁波)をカットしてしまえば、家の中への熱の侵入を大幅に減らせるというわけです。
ここに着目したのがランドマークです。「断熱だけじゃ足りない、熱のモトである電磁波ごと遮ってしまおう!」と考えました。
そこで採用したのが、ランドマークが誇る**特許取得の「遮熱アルミシート工法」**です。
この工法では、屋根裏や外壁の内側に特殊なアルミ箔の遮熱シートを施工します。
厚さわずか数ミリの薄くて軽いシートですが侮るなかれ。
なんと太陽からの熱エネルギーの約95%を反射して跳ね返す性能があり、
熱そのものを室内に入れません。
まるで車のフロントガラスに置く銀色のサンシェードや、魔法瓶、水筒の中の銀色コーティングのようなイメージですね。
夏のジリジリとした日差しを**「ピシャッ!」と反射し遮断してくれるので、
屋根や壁の中が熱々に蓄熱されるのを防いでくれるのです。
おかげで真夏でも屋根裏の温度上昇が抑えられ、室内は驚くほど涼しくなります。
実際に比較実験では、外気温が約39.5℃まで上がった猛暑日でも、
一般的なグラスウール断熱の家では室内温度が41.5℃(!)まで上昇したのに対し、
ランドマークの遮熱工法の家では33.0℃**と、外気より低い室温を維持できました。
遮熱シートが太陽熱を弾き返し、さらに発泡ウレタン断熱層が保温効果を発揮することで、
暑い夏でも家の中は快適な涼しさを保てるというわけです。
しかし、国の定める省エネ基準(断熱等性能等級)では、この「遮熱」という考え方が評価に入っていないんです。
国の基準は、壁や屋根にどんな断熱材をどれだけ厚く入れるか(いわば「お布団を何枚重ねるか」)で
住宅の性能を評価します。
しかしランドマークは「布団そのものが熱くならないよう日差しを遮る」発想で家づくりをしているわけです。
実はこの国にない概念を取り入れた工法ゆえに特許になっているんですよ。
断熱等級の指標となるUA値(外皮平均熱貫流率)では測れない性能ですが、
夏涼しく冬暖かい快適性と省エネ性は段違いです。
では、「遮熱シート工法」を使ったランドマークの家の性能を、もう少し詳しく見てみましょう。
ランドマークの特許**「ウレタン遮熱工法」では、屋根と外壁の五面すべて(屋根一面+外周の壁四面)を
高純度アルミの遮熱シートでくまなく覆います。
その上で壁内に発泡ウレタン断熱材を充填し、遮熱+断熱のハイブリッド構造にしているのがミソです。
屋根・壁・床下といった普段目にできない構造部分にまで手間とコストをかけているため、
同じ断熱等級の住宅と比べても一線を画す快適性・省エネ性を実現しているんですね。
実際、夏場でもエアコンにほとんど頼らなくて済む高性能ぶりで、30坪程度の家なら2階に1台、
または各階1台のエアコンだけで家中を賄えるほどなんです。
「エアコンに頼りすぎない家」**、魅力的だと思いませんか?
さらに、ランドマークの家は気密性能(C値)の高さも自慢です。
遮熱シート工法は施工精度も求められますが、その結果、建物の隙間が非常に少なく仕上がります。
実測で相当隙間面積を示すC値=0.4㎠/㎡程度という数値を叩き出しており、
これは日本国内でも最高水準です。
一般的な住宅ではC値1.0以下で高気密と言われ、大手ハウスメーカーでも平均約0.59㎠/㎡程度
(※業界トップクラスとされる某社の実測平均値)という状況です。
それと比べてもランドマークのC=0.4がいかに際立って優秀かわかりますよね。
高気密住宅は冷暖房効率が格段に良くなり、家全体の隅々まで温度ムラが少なくなるメリットがあります。
加えてランドマークの工法は、気密性が高いおかげで遮音性までアップしているんですよ。
外の車の音や電車の音も気になりにくく、「静かで落ち着く住環境」で子育てにもピッタリです。
そして「遮熱」が活躍するのは夏だけではありません。
実は冬も室内の暖気を反射して逃がさず、外からの冷たい輻射冷却を防ぐ効果があるんです。
いわば家全体が魔法瓶のようなイメージで、一年中快適・光熱費ダウンを実現します。
夏涼しく冬暖かいとなれば、家族のご機嫌もアップすること間違いなしですね!
最後に、ランドマークの設計思想について少しお話ししましょう。
私たちは、豪華なモデルハウスや派手な宣伝ではなく、見えない構造部分にこそ予算を投資しています。
先ほどご紹介した特許遮熱工法や高気密施工といった技術は、その最たる例です。
一般には気づきにくい部分かもしれませんが、家の基本性能を高めることが将来の快適な暮らしと
経済的なお得さにつながると信じているからです。
実際、ランドマークでは広告費や営業経費を削減し、その分を住宅性能に注ぎ込むことで、
最高水準の断熱性能を低コストで実現する工法を開発・特許取得している会社の会員です。
性能が良い家は冷暖房にかかる光熱費が大幅に抑えられ、健康面でもストレスが少なく、
設備の劣化も緩やかなので将来のメンテナンス費用も削減できます。
つまり、生涯にわたって見ると**「意外とお得で上質」**なマイホームになるんですね。
ランドマークはそんな「お得で上質な家」を設計事務所ならではの視点で追求し、
直接施工する工務店とのタッグで実現しています。
数字には表れない部分かもしれませんが、住み心地と満足度で必ず実感していただけると自負しております。
いかがでしたでしょうか?断熱性能イコール「断熱材の厚さ」だけでは語れない、
“遮熱”の重要性についてご理解いただけましたでしょうか。
国の基準では評価されない部分ですが、実際に住むご家族にとっては非常に大切なポイントです。
ランドマークでは、この断熱をはるかに超える「遮熱」の家を奈良でご提供しています。
興味を持たれた方はぜひ一度、ランドマークの施工事例をご覧くださいね。
次回の【ご質問にお答えのコーナー】でも、
皆さまのお悩みを解決するためのたくさんのヒントをご紹介していきます。
ぜひ、皆さまのご質問をお寄せください!
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